
「会社にしがみつけば、退職するまで何とかしてくれる」
現在、こう考えている人はほとんどいないでしょう。現実に、世界的な大企業ですら、
なくなっているのです。「会社にしがみつく」生き方が、最も危険な時代になりつつあります。
このような時代には、「会社にしがみつかない生き方」の選択肢を数多く持ち、
実際に使えるようになる必要があります。その1つの方法が起業です。
では、なぜほとんどの社会人・学生が起業していないのでしょうか。
「起業するのは怖い」「起業は、ほとんどが失敗するものだ」
私が2000件以上の起業支援を行っている中でも、よく聞く言葉です。
そして、そう言う人ほど、実際の起業を知らないのが現実です。たいていのメディアは
脚光を浴びるベンチャーや転落した起業家を取りあげます。等身大の『起業』が語られていないのです。
「起業」は特殊なことではありません。
会社の中の異動、会社を変えた転職と同じように、1つの仕事の選択の手段なのです。
上場をして有名になって、世界一の企業に……という起業もあります。しかしながら、
好きなことを仕事にして、大きく儲かりはしないけれども、充実した日々を送るというような
自分の身の丈に合った起業の形態もあるのです。
本書では、主に後者のような、自分の好きなことを仕事として起業する人たちのためのルールを取り上げています。
もちろん、起業全般に共通することもありますし、最初のステップを経てから上場を
目指すこともあるでしょうから、そのような起業を考える方にも役立つ内容が多いでしょう。
私は、日本の起業家が倍増すれば、日本社会全体がよくなると思っています。
起業家が増えることによって、仕事の選択肢が大幅に増え、活き活きと仕事をする大人が
増えていく。そうすると、大人になって早く仕事をしたいという子供が増え、子供も大人を
尊敬する、仕事をする人を尊敬する世の中になっていくのではないでしょうか。
本書が、起業を考える人を増やす、そして活き活きと仕事をする社会を創るための一助と
なれば、大変うれしく思います。
四ッ柳 茂樹

まえがき
もくじ
第1章 あなたは本当に起業したいのか
- ルール 1
- 夢を持って起業しよう
- ルール 2
- 学生や若者は起業に有利だ
- ルール 3
- 起業しても会社員に戻ることができる
- ルール 4
- 起業・経営のセミナーを受けてみよう
- ルール 5
- 起業したいと誰かに言ってみよう
- ルール 6
- 今の会社の中で実現できるか考えてみよう
- ルール 7
- 起業前の転職を考えてみよう
- ルール 8
- 起業を考えたら、社外活動を行ってみよう
- ルール 9
- ベンチャー企業を手伝ってみよう
- ルール 10
- 自分でお金をもらう活動をしてみよう
- ルール 11
- 簡単に儲かる事業には、疑問を持とう
- ルール 12
- 本当に起業したいかもう一度考えよう
第2章 起業のネタを考えよう
- ルール 13
- 普段の生活から起業のアイデアを考えよう
- ルール 14
- どんな仕事で起業すると楽しいか考えてみよう
- ルール 15
- 誰に提供するかを絞り込もう
- ルール 16
- ニーズからビジネスを考えよう
- ルール 17
- ギャップからビジネスを考えよう
- ルール 18
- 2つ以上を合わせて、新しいビジネスを考えよう
- ルール 19
- 記号や言葉から発想してみよう
- ルール 20
- 競合がないビジネスはない
- ルール 21
- 見えない競争相手を考えよう
- ルール 22
- 世の中の役に立つビジネスを考えてみよう
- ルール 23
- その事業で本当に起業したい?
第3章 ビジネスプランを立てよう
- ルール 24
- 誰のためのビジネスプランか意識しよう
- ルール 25
- よいビジネスプランの基準とは?
- ルール 26
- 自分の強みを見つけよう
- ルール 27
- 自分のスキルが活きる業界を考えてみよう
- ルール 28
- お客様目線で考えよう
- ルール 29
- 自分に合ったビジネスモデルを考えよう
- ルール 30
- どうしても守りたいなら、特許や商標を考える
- ルール 31
- 特許を取れば、真似されないか?
- ルール 32
- 新しい価値を産み出す事業をしよう
- ルール 33
- 続けられるビジネスを考えよう
- ルール 34
- 他社と比較しない長期目標を考えよう
- ルール 35
- 事業計画はたくさんの人に見てもらおう
第4章 1人でも「社長」になる心構え
- ルール 36
- 社長は孤独だと覚悟しよう
- ルール 37
- 『シャープ芯タイプ』に陥らない
- ルール 38
- 『瞬間接着剤タイプ』に陥らない
- ルール 39
- 『社内マニュアルタイプ』に陥らない
- ルール 40
- 『ノベルティグッズタイプ』に陥らない
- ルール 41
- 『書庫タイプ』に陥らない
- ルール 42
- 起業仲間のつながりを大事にしよう
- ルール 43
- 自分の長期計画を立てておこう
第5章 起業すると決心したら
- ルール 44
- やりたいことをとにかく周りに話そう
- ルール 45
- 家族や親類は早めに説得しよう
- ルール 46
- 世の中にない肩書きをつけよう
- ルール 47
- 情報は自分で動いて得よう
- ルール 48
- 他人の話に感心しすぎないようにしよう
- ルール 49
- 業界の波に気をつけよう
- ルール 50
- 今うまくいっている業界に参入するか判断しよう
- ルール 51
- リスクを減らして起業しよう
- ルール 52
- 個人事業と会社、どちらで起業するか考えよう
- ルール 53
- 3人以上で事業を行う選択肢も考えよう
- ルール 54
- 何をするかより、誰がするか、誰とするか
- ルール 55
- 売上・利益の感覚を身に付けよう
- ルール 56
- 基本的な法律の知識は学んでおこう
- ルール 57
- 後押しする出来事が重なるときに決断しよう
第6章 起業直前の準備で成功をつかもう!
- ルール 58
- 長く使える経営理念を考えよう
- ルール 59
- わかりやすい将来像を掲げよう
- ルール 60
- 細かい計画を立てよう
- ルール 61
- 目標設定はSMARTで
- ルール 62
- 3つの計画を立てよう
- ルール 63
- 創業資金は、どれだけ必要か考えよう
- ルール 64
- 撤退費用は用意しておこう
- ルール 65
- 起業前にお試ししてみよう
- ルール 66
- 事務所・店舗はじっくり選ぼう
- ルール 67
- 事務所を持たなくても仕事ができる
- ルール 68
- 起業の課程をブログに書いてみよう
- ルール 69
- 行政はできるだけ利用しよう
- ルール 70
- 会社を辞めるまでは、できるだけ期間を取ろう
- ルール 71
- 理想の会社を描こう
第7章 起業直後に差を付けるスタートダッシュ
- ルール 72
- まずは挨拶回りをしよう
- ルール 73
- 身近な仕事を取っていこう
- ルール 74
- 素人にもわかる説明ができるようになろう
- ルール 75
- 持っている資格・証明をアピールしよう
- ルール 76
- 自己紹介もプレゼンの一部!
- ルール 77
- 競合と違うターゲットに営業してみよう
- ルール 78
- 名刺交換からつながりを広げよう
- ルール 79
- 先に与えることを考えよう
- ルール 80
- まずは何でもやってみよう
第8章 起業家の仕事のルール
- ルール 81
- どんな情報にも興味を持ち、素早く反応してみよう
- ルール 82
- 言われたことを否定せずにやってみよう
- ルール 83
- プライドは捨ててしまおう
- ルール 84
- 事務処理が苦手ならアウトソーシングを考えよう
- ルール 85
- どんな仕事もお客様の期待以上に行おう
- ルール 86
- 同業種の仲間を作ろう
- ルール 87
- もらった名刺を活用しよう
- ルール 88
- 記念イベントで人のつながりを創ろう
- ルール 89
- 人との出会いが新しい展開を生む
第9章 起業後の成功・成長ルール
- ルール 90
- 最初は狭い分野でのNO.1を目指そう
- ルール 91
- 2つ以上のポジションで、同時に仕事をしよう
- ルール 92
- 起業後は、ブランドをシフトさせていこう
- ルール 93
- メディアに掲載してもらえないか考えてみよう
- ルール 94
- パブリシティをうまく使おう
- ルール 95
- 相手にもメリットになる提携をしよう
- ルール 96
- パートナーとなる会社はよく選ぼう
- ルール 97
- 仕事をしない時間を作ろう
- ルール 98
- 今までの事業を止めるという決断も大事
- ルール 99
- 起こった問題を、よい経験と考えよう
- ルール 100
- 仮説・検証が成功への鍵
- ルール 101
- もう一度創業するつもりで、事業を見直そう
あとがき

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四ッ柳茂樹
株式会社OCL代表取締役。
1973 年北海道生まれ。京都大学大学院工学研究科情報工学専攻修了。
NTT にて次世代ネット活用の研究を行い、特許12 件提出。SE に異動後、好きな仕事を
自分で行うために退職、独立。当初考えていた教育事業を行えず、起業の際の心構え・準
備や事業戦略の重要性を痛感する。
その後、ITシステム開発等を行うとともに、起業家・中小企業に対し、知財・経営戦略
の支援を行う。相談者に合わせたやさしい教え方が好評で、とくに起業支援では、4年間で
相談数2,000 件超。経産省後援であった起業家支援サイト・ドリームゲートにて、相談数No.1を
1,000 日間以上継続、商工会議所の創業塾をはじめとして、各種機関・企業での
講演・コンサルティングを多数行っている。
転職と同じように起業を選べる、「好きな仕事ができる」社会を目指し、活動中である。
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